たまには、別れ話もいいだろう。
SM出会いで出会った女だ。
SM出会い系サイトは、皆さんご存知の通りサクラが多い。サクラ9に素人女性1と思って良いだろう。しかし、ここで注目すべきことは、素人女性が1いることである。そうなのだ。ZEROではない。よって、苦労が9日続いたならば、次の日には幸運があると思って差し支えない。私は、その幸運を何度も手中に納めている。もちろん、苦渋を9倍以上飲まされてるわけだが。苦労を乗り越えなければ、おいしい思いはできないのはいつの時代、どこもかしこもかわらないのである。その女性は、調教暦4年の38歳の女性。旦那とは25のときに離婚しており、それ以来慰謝料と少ないパートでの俸給で暮らしているそうだ。子供は旦那方の両親に奪われたそうだ。経済的な問題を考えると、そのときは妥当な答えだったので文句のひとつも言えなかったと教えてくれた。彼女なりに悔しい想いをしたのだろう。こんな言い方は酷く簡素だが、旦那と子供と幸せな将来をいっぺんに失ったショックは大きく、彼女は絶望のどん底に落ちたそうだ。そう、彼女の左手首を見ると、そこにはリストカットの後が十数箇所。左手首だけ、皮膚がただれ、やけど跡とも違う傷跡が痛々しく、そして鮮明にその存在を外部に示している。彼女は日ごろ、その赤い線の入った手首を肘までの手袋で隠している。彼女は立ち直ったのだ。その証拠が、この手首を隠す行為であり、生に執着する証、そして社会に生きることの証明。しかし、そんな健気な彼女とは裏腹に、世間はその傷跡を見ると軽蔑し、距離を置いた。近くによってくる男は、彼女を人間とは思わず、穴と袋にしか考えなかった。パート先で言い寄ってくる男は、すべてその左手首が物語る悲惨な過去を卑しく励まし、心許せば身体を求め、飽きたら捨てた。彼女の左手首を隠すコンプレックスは日に日に増し、私と出会ったときには、お風呂に入るとき以外は長袖と肘までの手袋を取らない始末だった。それほどに日常の他人の目を意識し、隠れ、隠し、油断のできない毎日を送っていたのかと思うと、私は同情で涙が流れてきた。話は進んで、彼女がそういう男女関係のなかでBDSMに目覚めたのは、他でもないアナルセックスの影響であったという。破滅願望のある彼女は、アナルを犯される羞恥と屈辱に異常なまでに快楽を得たらしい。さらなるハードコアプレイ、それも悲痛系の代表として、針やカット、洗濯ばさみなどなどいくらでもあるが、やはりBDSM色が強くなることと、セックスから遠のくことが男どもを萎縮させたらしい。アナルセックスは、馬鹿な男でもセックスの延長線上と捉え、射精することは容易なわけだから、二つ返事で了解してくれるそうだ。その悪循環が、彼女をBDSMの深化より、アナルセックスへの異常性欲となり、4年のアナル調教の日々へ昇華したのだ。アナル調教といっても、彼女には特定のご主人様はいなかったらしい。どの男とも、半年持たない。本当に同情を誘う話だが、彼女は喰われては捨てられる人生を生きてきたのだ。私と彼女の出会いは、SM出会い系サイトだった。私がアナルに目がないことは、重々承知であると思うので割愛させていただくが、彼女のプロフィールそしてメールに語られるアナルへの思いは、どちらかというと私は嫌いだった。アナルをほじられたいと連呼する彼女は、滑稽に見えた。アナルの快楽を知っていたことは事実だが、やはりBDSMを知らないし、男がどういう気持ちでアナルセックスをするのか一秒も考えたことが無い節があったからだ。たぶん、その頃私が利用していたSM出会い系サイトの男連中は、ほとんど彼女とアナルセックスを果たしたのではないだろうか。私は何番目の男だったのか、10番か?20番か?アナルセックス狂の彼女とは、即アポというやつで、メールも10回に満たない頃に会えてしまった。地元では有名な女だったのかもしれない。すぐにホテルへいき、アナル調教をした。彼女はアナルセックス、私はアナル調教という心持でのプレイ。もちろん上手く行くはずも無かった。彼女はこういった「気持ちよくなかったの?」私は「気持ちよくなかった」と正直に答えた。「なんで?」「私はオナニーは嫌いでね」「はぁ?」彼女とセックスしている気にもなれなかったし、調教している気にもなれなかった。これはオナニーだ。「○×さんは気持ちよかったかい?」そう聞くと、彼女はみるみる顔を赤く怒らせて「気持ち良いわけないでしょッ!」とヒステリーを起こした。私はそのとき魔が差したのか、彼女の左手首を握って「お前はこういう女なんだろう?犯されて満足か?」といってしまった。彼女は泣き出して、声にならない声で「ふざけんじゃないわよっ!」と言った。私はこの泣きじゃくる女に、悲惨な過去を見て、それに同情してしまった。同情することと、惚れることは少し似ている。どうしてもほっておけなくなった。それ以来、私達は付き合いだした。もちろん、私からの一方的なことだったが。私は彼女をできるだけ丁寧に扱って、オーガズムに達しさえることだけを考えて身体を重ねた。セックスが10回に達しようかというときに「あんた、気持ち良いの?」と聞いてきたので、「君が気持ちよければ、気持ち良いよ。」と答えた。彼女の左手首を舐めて、もう一度愛撫を始めると、彼女は泣きながら感じて声を上げてイッてくれた。それ以来私達は主従関係を結び、彼女には奴隷契約所にサインをさせた。すっかり床上手な彼女は、みるみるBDSMプレイを吸収し、アナルのみならず、脇や耳、フェラチオでもイケるようになった。そんなときだった─
続く!
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